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呼吸器内科 後藤医師

当院で呼吸器内科を担当している後藤です。どうぞよろしくお願いします。
さて、呼吸器内科。皆さんはどんな診療科だと思われていますか?
咳がしばらく続いている。どうしたのだろう。一度診てもらっておこうかな。
そうした時が、私の出番になります。
どんな咳ですか?「コンコン」ですか、「ヒューゼーゼー」といった感じですか?
どんな時に出やすいですか?昼間、あるいは夜でしょうか?
痰は絡みますか?
微熱が続いているといったことはありますか?
息切れはどうでしょう?
タバコは吸っていますか?
こうした質問へのお答えを聞きながら、考えられる疾患を絞ってゆきます。
そして必要に応じて次の段階に進みます。
血液検査:感染のサインである白血球数は増えていないか、抗体価は上がっていないだろうか、腫瘍マーカーはどうだろう。
胸部レントゲンとCT検査;あやしい陰影は数mmであっても映し出されます。
呼吸機能検査:肺活量は保たれているだろうか。気管支の閉塞所見はないだろうか。
こうして咳の原因となる疾患が浮かび上がってきます。
かぜ症候群、急性気管支炎、慢性気管支炎、ウイルスによる肺炎(新型コロナで有名になりました)、マイコプラズマによる肺炎、細菌による肺炎(特に最近は非結核性抗酸菌によるものが増えています)、カビによる肺炎、アレルギーによる肺炎、気管支喘息、肺の腫瘍(肺癌は男性のがん死因の第一位です)、慢性閉塞性肺疾患(喫煙者はハイリスクです)、間質性肺炎、肺線維症。
「咳」というひとつの症状だけでも、その奥にはこのように沢山の疾患が隠れています。
それを突き止めて治療する。これが呼吸器内科です。
呼吸器で気になる症状があった時には、是非呼吸器内科を受診して下さい。

呼吸器内科
後藤 元